☆ご主人様! vol.21 ~花より男子・類つく~(下書き)1☆

~連載中のお話を少しづつこちらでUPしていきます。
ある程度お話がたまりましたら、ブログの方でまとめて掲載していきます。
なお、こちらの拍手お礼小話はランダムで表示されるため順番が前後することがありますのでご了承願います。~



「こんな形でお前に会うとは思ってなかったな」

ふっと微笑んだ道明寺は以前よりも大人っぽく、少し疲れているようにも見えた・・・・

「ごめん、忙しいのに」

「ふは、お前が謝るなんて天変地異かよ」

「・・・・・だって」

「心配すんな。俺なら大丈夫だ」

道明寺はそう言って笑うと、革張りのソファーに深く腰掛けた。

長い脚を組み、少し伏せ目がちに溜息をつく。

その様子はまるで映画のワンシーンのようで・・・・

思わず見惚れてしまっている自分に驚く。

バカバカ、見惚れてる場合じゃないんだってば!

「・・・・総二郎たちから話は聞いてる。たぶん、そろそろ類が来るころだな」

「え・・・・ちょっと待って、わたしあの2人からここに行くように言われただけで、何も聞いてないんだけど―――」

「ああ、それでいい」

「は?」

「お前は、そこにいりゃあいいんだよ。俺に任せろ」

「だって・・・・」

「類が好きか?」

「え」

道明寺の、まっすぐな視線に心臓が鳴る。

かつて、あたしが好きだった道明寺の目が、そこにあった・・・・。

「・・・・・好き、だよ。あたしは・・・・花沢類が好き」

だからこそ、道明寺に嘘はつけない。

あたしも、道明寺の視線をまっすぐに見返す。

と、道明寺がにやりと笑う。

「それでこそ牧野だ。そうじゃなくちゃな」

その時だった。




―――バタン!!!!!!―――




もの凄い音を立てて、部屋の扉が開いた。

「牧野!!」

そこにいたのは花沢類で・・・・

肩で息をしながら部屋に入って来ると、道明寺には目もくれず、つかつかとあたしに近づき―――

そのまま何も言わず、思いきりわたしを抱きしめたのだった・・・・





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