「えーっと・・・」

 俺の思考は、完全に停止していた。

「何で、」

 コイツがここに居るんだ?
 朝、目を覚ますと、大学の友人、村野が隣で眠っていた。
 しかも、俺もコイツも裸の状態で。
 ちょっと待て。まずは落ち着こう。
 何があったか、思い出そうか。
 そうだ、昨日は学科の飲み会だった。
 酒に強くないことは知っていたから、ペース配分をしていた筈。だったのに、何故か、酔ってしまったんだ。

「おい。大丈夫か、川田?」
「あぁ? 村野じゃんか~。大丈夫、大丈夫~。全っ然、酔ってねぇよ」
「酔っ払ってるじゃんか・・・。ほら、送ってやるから立てよ」
「えーっ。まだ飲むー」
「はいはい、家に帰ってからな」

 そして、家に着いて・・・
 やべ。その先の記憶がない。

「頭痛ぇ」

 完全に二日酔いだな、これは。ノド乾いたし、水飲も。
 ちらりと横を見ると、村野はぐっすりと眠っている。
 起こさないようにダルイ身体を動かすと、何だ?
 尻に異物感が・・・

「えっ・・・?」

 おいおいおいおい。冗談だろ・・・;





  



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