ぐるぐると廻る暗闇は形を残すこともなく、それ以前に本当に廻っているのかさえ怪しい──。
おぉ、不思議なもんだな。と俺はそれにくぎ付けになっていた。
ぐるりぐるりと。
寝る直前に瞼を閉じる感覚、どこかそれに似ていて──。
俺はきっと死ぬんだな、と妙な安心さえ覚えて俺は逆らわないでいた。
ぐるりぐるりと。
でもそれは、いつまでも終わらなくて──。
ふとした拍子に、まだ、続くのか、と悟り。運命の神様とやらを再び憎んだ。
→2に続く
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