弱いからじゃないよ。弱くてもいいよ。誰も、みてないから。あたしだけ、あたしだけ此処に居る。シロちゃんは、強すぎるんだよ。我慢して、嫌なこと全部溜め込んで、それじゃつらすぎるでしょう。いつか壊れちゃうよ。そんなの、だめだからね。
あのね、甘やかされてばっかりは、嫌なの。あたしが泣くときは、いつも慰めてくれるよね。我慢するなって言ってくれるよね。シロちゃんもだよ。たまには、頼って?
日番谷くんは顔をゆがめただけで、結局一粒の涙もこぼさない。だけど、いつもは嫌がる呼称を今日は静かに受け入れて、文句も言わなかった。泣いて、なんていうのはおかしいけど。泣いてもいいよ、我慢しなくていいよ。ずっと同じ言葉を繰り返した。
あたしといるときくらい、
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