プリン





「あ、そーだ。プリンがあった」

部活から帰ってきて、とにかく何か食いたかった俺は、冷蔵庫の中にプリンがあるのを思い出した。

正確に言うと、高杉がこの前お母に買ってもらってた高い旨そうなプリン。

俺には何にも買ってくれなかったくせによー

何でお母は高杉だけには優しいんだか。

俺は何も気にせず冷蔵庫からプリンを取り出した。

…やべー。

マジで高そうなやつだな、これ。

絶対旨いぞ。

…高杉のだけど。

食ったら怒るかな、あいつ。

…いや、確実に怒るだろ。怒らないわけないだろ。

あいつ食い物には執着心強いからなぁ…

ま、後で適当に安いやつでいいから代わりのプリン買ってきたらいいだろ。

それにアイツ今日結構帰り遅いって言ってたし。

適当に謝ってりゃいーや。

…いや、でも食ったらめんどくせー事になりそうな気がする。

また吐けとか言い出すだろうし。

………どうする、俺っ!!!


と、いうわけで、俺がプリンを食べ始めた時だった。

「ただいまーっ」

いつも以上にでかい声で言うと、自分の部屋に行くより先に台所へ来た高杉。

「…ちょ、ちょっと三谷?!何やってんのよ!!あたしのプリン――――っ!!吐けコノヤローッ!!!!」

………マジかよ。



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