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窓から柔らかく差す朝の光で、克哉は目を覚ました。

ずっととりかかっていた案件が片付き、

今日は久々に休日らしい休日を過ごすことになっている。

「………ん?」

ふと違和感を抱いた。身体が、重い。疲労などではなく、物理的に重みを感じる。

寝起きのぼんやりとしたなか目をあけると目の前に御堂の頭があった。

そのまま起こさぬようにと視線だけ動かす。

(……なるほどな)

重みの正体は、御堂だった。自分のことをまるで抱き枕のようにしてぐっすりと眠っている。

次の日が休日だということもあって、昨日は何度もお互いの身体をむさぼった。

だから、御堂が彼らしくもなく日の光が当たっているのに熟睡しているのは当然であった。

(それにしても)

克哉は口許を緩めながら御堂を見つめつつ、その頭を優しく撫でた。

御堂が身動いだが、起きることはなかった。

眠ったまま、一層強く克哉の身体にしがみついてくる。

普段ならいたずら心を起こしてちょっかいをだしたかもしれないが、

今はこの状態を眺めていたかった。このままの状態で目を覚ましたら、

一体どんな反応を見せてくれるだろう。そう思いを馳せながら、

克哉はこの上ない幸福感にひたったのだった。



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あと1000文字。