拍手、本当にありがとうございます!(´ー`*)


【遙か3 望×景×望】



「ごめんね、望美ちゃん」



ああ、またですか。



「オレって最低なんだよ…ホント。
 ああ…オレなんて存在、初めからなければよかったのにね。」


またそうやって自分で自分を卑下して苦しんで、痛め付けて。

悪いのは全て自分だと何もかもを背負い込む。


そんな貴方が嫌い。



「ね…誰かオレのこと殺してくれないかな?
 そしたら全部終わるよ。苦しみも痛みも悲しみも。」


「………。」



そして、そんな貴方の弱気な発言にいつも縛り付けられて。



「ほら、オレって駄目な人間だからさ?」


「…景時さん。」



いつもいつも振り回されてる、自分も嫌い。



「オレ一人いなくなった所で…何も変わらないよね。
 ああ…でも、何も変わらないんじゃそれさえも意味ないか。」


「…景時さん!」




だけど、





「はは…ホント、馬鹿だなオレ…」



「景時さん…好きです。」


「え……?」



だけど、やっぱり私はそんな貴方のことが大好きで。

手放せない。突き放せない。

失いたくない。追いかけたい。



だって、大好きだから。





「オ、オレなんか…君に相応しくないよ。弱くて卑怯で本当に最低な男だから…」


「大好きです。」



「…ごめん…望美ちゃん、オレは…」



それはきっと狂おしい程の執着。愛情。



臆病で自虐的で自分に自信がなくて悲しくて、

いつもいつも同じ言葉や本音を閉じ込めた嘘ばかりを繰り返す貴方が…



私は、




とても憎らしくて



とても とても 愛おしい。





『 憎さ余って 愛しさ千倍 』


                    -了-

お題配布元:「恋したくなるお題」様
http://members2.jcom.home.ne.jp/seiku-hinata/



景時「何か、めっせーじも送っておく?」(拍手だけでも送れます)
お名前
メッセージ
あと1000文字。お名前は未記入可。