知らない間に積もってた。
知らない間に大きくなってた。
誰も知らない。うちだって知らない。

リボーンヒロイン1×骸


「お久しぶりです。」

目の前では微笑んだ骸がうちの方を見て、口を開く。
うちは、そんな骸の笑顔を見て、自分も笑った。

「久しぶり。」

手を伸ばせば届く距離に骸がいるんだ。
それだけで高鳴る胸はどうしたのだろうか。

「元気にしてましたか?」

「おう、元気だったよ。」

骸は手を伸ばして、うちの顔を触る。
その手に顔を傾けて、その手の上からうちも手を重ねる。

好きだ、とか愛してるとか。
そんな言葉はきっとうち等の間にはいらない言葉。

そばにいれれば、それだけでいい。
触れるのならそれだけでいいんだ。
こうして、話せるだけでいいんだ。
これ以外の幸せなんてないようなもの。

「会えなくて寂しかったです。」

そして、ぎゅっと抱きしめられた。
骸の肩に顔を埋めて、うちもと言うように骸の顔を見た。

叶わないと思ってた。
叶うはずないと思ってた。

だって、こんな状況で想いを伝えられるはずもなくて。
一歩踏み出すのが怖くて、
だけど骸はそんなうちに一歩踏み出してくれた。

「毎日でも、会いたいんですけどね」

と苦笑い気味に話す骸に、うちは目を閉じて骸がいるのを体で感じた。


夢にまでみた恋だった

お題配布元:確かに恋だった






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