ありがとうございました!



眩しくて、目を開いたらアイツの顔があって「やっと起きたのか」と低くぼやいた。
眩しさで目を覚ますなんて俺としては珍しい事で。
俺より先にコイツが起きてるなんて更に珍しい。
「今日は休日だからな」
昨日、島に上陸して、今日は全員自由行動。だから久々に朝寝坊出来た。
「1週間安静言い渡されたって根性で包丁握ってんだろうが」
「1、2日だからイイんだよ」
それ以上休んだら俺暴れだすぜ?
「今何時?」
「もうすぐ昼だ」
うわ。朝寝坊どころの騒ぎじゃねぇな。
どっかのマリモの事笑えねぇ。
「で、起きねぇのかよ」
や、だってさ。
あったかくて気持ち良いじゃねぇか。
お前体温高いから。
あ~ぁ。何のためのツインかねぇ。
狭っ苦しいシングルベッドに大の男が2人で寝てて。
そのうちナミさんにダブルに変えられちまいそう。
「もーちょっと…」
あぁでも。
それもいいかもしれねぇな。
あったかいし、気持ち良いし。
「俺まで道連れかよ」
確かにしっかり寝巻き握り締めてっけどよ。
嫌だったら強引に抜けりゃいいのに。
許さないけど。
動かないって事は嫌でもねぇんだろ?
「いつも寝てんじゃねぇか。今日も寝ろ」
明日までいるってナミさん言ってたし。
買い出しは全部明日。
日の光が差し込む部屋で、マリモを道連れに贅沢な昼寝決行。



次画面で太ヤマです。



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