私の全てを貴方に捧げたい

貴方が望んでくれるならいくらでも

いつまでも 永遠に

絶対的で

無制限の

無条件な







unconditional love(黒崎一護/甘)



愛しくて仕方がない、とはこういうことを言うのだろう。
どんな仕草一つとってもコイツは可愛くて、直ぐにその場で俺の腕の中に閉じ込めたくなる。
誰にも見られないように、俺だけが見れるように。

「・・・ね、一護?」
「・・・・あ?」
「そろそろお昼、作ろっか。
 お腹空いたでしょ」
「・・・・いらね。後でいい」
「・・・・・・・そう」

そう言って俺に微笑む。
そんなさり気無い笑顔でさえ、可愛くて仕方ない。
自分でも重症だと思う。
コイツさえ居れば、あとはもう何も要らない気がする。
コイツが俺の傍に居てくれるだけで、何も無くてもやっていける気がする。
そう思えるくらい、コイツのことが愛しくて堪らなかった。



日曜日の昼下がり。
一護の家で、二人だけで。
部屋に足を踏み入れた途端、一護に後ろから抱きしめられて、
今に至る。
もう何十分もこうしている気がする。
でもこの状況になってから、実際はそう時間は経っていなくて、
ゆっくりと過ぎていく幸せな時間を、二人で味わう。

「お前、マジ気持ち良い。
 ・・・・・・良い匂いするし。
 ・・・・あー・・・安心する・・・・」
「はいはい、ありがと」

肩に顔を埋められ、一護の髪が頬にかかって少しくすぐったい。
こんな一護の言葉も「いつものこと」と流そうとするけれど、
やっぱり少し恥ずかしくなって照れ笑いすると、
いつの間にか顔を上げて私の表情を至近距離で見つめていた一護が、
私を抱きしめる腕に更に力を込めた。

「・・・・もういっそ結婚してえな」
「まだ高校生でしょ、私たち」
「早くお前と結婚して俺だけのものにしたい」
「・・・・・もうとっくに私は一護だけのものなんだけどな」

―――もうずーっと前から、ね

「じゃあこれからもな」

そう言って優しく微笑む一護の顔が近付いてきて、
私はゆっくりと目を閉じた。






これから先も、ずっと。

私の有りっ丈で精一杯の愛を、貴方に。

(お前の愛が そこにあるのなら 俺はずっと)



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