クラウン派生、小次郎話。鬱。
ほっとんどオリジナル、夢主は小指の甘皮くらいしか出てきません。
………こんな拍手小話でごめんなさい………orz
ここはとてもいいところです。
戦世にあって、ここばかりは切り離されたように時間の流れが緩やかです。
春には桜が空気を弛め、夏は撫子がかつての苦労をいたわるようにそよぎます。秋になれば彼岸花が浄土を模して、そして冬は、しんしんと積もる雪の中で椿がそっと綻びます。
ここには悲しみも苦しみもありません。息苦しさを丁寧に削ぎ落し、懐古と祈りでもって、ここは作られたからです。
ここは、あるひとのために捧げられた場所です。
木も、花も、木漏れ日も、胸を掻き毟るような思い出を込めた全てが、あるひとを偲ぶためにあるのです。
森を渡る風の音、鳴き交わす鳥の声、そんな穏やかな静寂に包まれ、淡い日向でそのひとはぽつんと眠っています。
ここはとても、いいところです。
きみの骸の森
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拍手ありがとうございました!
うわわわどうしよう嬉しすぎる……!
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