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感謝をこめて…
★ 5/10 ★
ちぇ。
おもしろくねぇーの。
石ころをけっ飛ばしてのぼる坂道。
まだ日も高い空のした。
ひとり歩く。
ひとり、唇をとがらせる。
ガキみてえ。
そう思って小さく苦笑をこぼしたが、まぁガキじゃなかったら今こんなとこ歩いてねえわな…と思い直す。
そうだ。おれはガキなんだ。
笑えねえほど。
悔しいほど。
ちいせえヤツなんだ。
ちりり、ちりり。
焦げつく胸。
ぴしり、ぴしり。
凍りつく心。
内側から壊されていった。
ただ、あいつが他を見ているだけで。
ただ、あいつがおれを見てねえだけで。
ただ、おれがあいつに惚れてるだけで。
ただ、あいつがおれを気にも止めてねえだけで。
ちりり。
ぴしり。
ちりり。
ぴしり。
感情は焦げて、凍って、膨脹と収縮をくりかえし、やがて…
濁った色を宿して。
口がすべって。
傷つけて。
あいつは、なみだになった。
おれは、ひとりになった。
おもしろくねぇ。
ひとりなのに、おれん中にはあいつがいる。あいつしかいねえ。
おもしろくねぇ。
泣き顔のあいつばかり、浮かぶ。
おもしろくねぇ。
おもしろくねぇ。
おもしろくねぇ。
―――そんなつもりじゃ、なかったんだ。
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某Yさんがスケッチブックに描いてくださったトラップの絵をもとに書いたもの。
すねてるトラップでね。すごく可愛くて、色がキレイだったんですv
……なーんだか暗い詩のようになってしまいましたけどね〜。すねトラ、ぶらぼー!
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