拍手ありがとうございます!!
以下、おまけです。読みにくくてごめんね。(改善の仕方が分からない)

<拍手お礼10> 料理の鉄人?

「これは、優勝するしかありませんね」
小狼の瞳がきらりと光った。

一行が羽根探しに訪れた国。
丁度開催される選手権の優勝商品が、捜し求める羽根であったのだ。
選手権の正式名称、それは『ラーメン王者決定戦』。

「黒鋼さん!専門分野でしょう?!頼みますよ!
黒鋼さんと言えばラーメンと相場が決まっています!」
「知るか!!食ったことねぇし!どこの相場だよ?!」
「仕方ないですね・・じゃあおれが指揮しましょう。
まず黒鋼さん、腹筋一万回をお願いします!」
「何だと?!ラーメンってそんなに過酷な食いモンなのか?!」
「黒たん頑張ってーっ!オレ、足押さえて数数えてあげるね!」
「お、おう」

腹筋すること一時間。
「一万回まであと十回!よくここまで頑張ったねー!さすが黒たんv」
「おうまかせとけ!」
「ところで小狼君、これ何のイミがあるのー?」
「関係ないです。おれもラーメン食ったことないんで」
「やり損かよ!」
「オレもイミないなーって思ってたんだけどー・・」
「気付いてたなら言えよ!俺だけかよ知らなかったの!どいつもこいつも!!」
「では、優勝候補と言われるラーメン屋に偵察に行きましょう」
「俺の腹筋一万回はスルーなのかっ?!」
「やるべきことがあるのなら、過去を振り返るより前を見ろと教えてくれたのは黒鋼さん、貴方ですよ!!」

言い包められた一行は、国一番の人気ラーメン店にやって来た。
「うむ、敵を制するにはまず敵を知ることが大事だからな。小僧にしてはいい手だ」
暖簾をくぐった一行。
その時、厨房からガシャーンと大きな音が聞こえた!
「店長が倒れた!!」
「毒殺だー!!」
ど・毒殺?!とっさに小狼を見た黒鋼。
小狼は、不気味な笑みを湛えていた。
「まさか・・トップから潰す気か・・?!」
確かに優勝候補がいなくなれば、勝負は有利になる。羽根の為なら手段を問わない、小狼ならやりかねない。
しかしこのままでは、容疑者となることも明白であり、
捕まってしまっては元も子もないではないか。
そう思った時、小狼は黒鋼を見上げて凶悪な笑みを浮かべた。
「この中で一番悪人ガオをしているのは・・誰でしょうね」
それを聞いたファイの表情は蒼ざめ、すぐに黒鋼を庇うように立ち塞がった。
「違うよ!皆誤解しないで!!黒たんは犯人じゃないもんーっ!!」
「余計誤解されるだろうが!!大声でそういうことを言うなァ!」
「黒たん、オレは信じてるから!!だからお願い、やってないって言って・・!!
もし捕まっても、オレ・・何年でも待ってるから・・!!」
「やってねェー!!」
涙ながらに黒鋼に抱きつくファイに、店内の面々も集まって来てしまった。
絶体絶命だと覚悟を決めたその時!
「あっ、店長が起き上がった!」
厨房からまた声が上がった。
「え?吉本新喜劇風に転ぶ練習をしてただけ?」
「一体誰が毒殺なんて叫んだんだ」
よく考えてみれば、『毒殺だ』の声は小狼の声だった気がする。
「まさか小僧、俺を陥れる為に・・?!」
「心外ですね。これを奪う為に、わざと混乱を起こしたんですよ」
騒ぎに乗じて小狼が盗み出したもの、それはこの店秘伝のラーメンレシピの記された紙だった。
「敵を制するにはまず敵を知れ、でしょう?」

一応手を考えているのかと感心しつつ、店を後にする一行。
「確かにこのレシピを越えれば国一番になれる。
しかし店長が何十年も掛けて作り出したレシピだろう?そう簡単に超えられるとは思えねぇが」
「オレやってみる」
レシピを読んでいたファイが、立ち止まってそう言った。
「でもおまえも・・ラーメン食ったことねぇんだろ」
「きっと大丈夫。おいしくなる魔法を、知ってるから」
「魔法?おまえ魔法は・・」
ファイは黒鋼を見て、ほんのり頬を染めた。
「黒たんがおいしそうに食べる姿、思って作るの。それが魔法。
大好きな黒たんに、おいしいもの作ってあげたいから・・」
俺の為に?その気持ちに胸が熱くなり、思わずファイを強く抱きしめた。
「ファイ・・っ!!」
「アホはほっといて先行きましょう」
「アホじゃねェよ!!」

『料理の鉄人?』に続く・・(もっと送るボタンで?が見れます)



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