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以下はお礼ss三種です。




「浮き沈みするココロ」
心に余裕ってものが生まれると、その隙間にするりと空気が入り込んでくる。だから、余裕があると心は浮上するんだ。逆に、隙間のない心は重く、硬く、ごろりと転がる。でも空気が入ると、とたんにふわりと浮いて、へらへらと遊び始めるから、きっと、水の中にでもいるのだろう。私の70%の水の中に。



「春の声」
吹く風はゆるく、眠気をはらむ。夢と現の隙間で、誰かに声をかけられたような気がした。この部屋には他に、誰もいないのに。いるとすれば、最近ベランダに現れる野良猫が一匹。けどたぶん違う。なんとなく、春の声だと思った。まどろむ思考はどこまでもメルヘンだ。春がほら、呼んでる。



「手紙」
筆をとったのなんて、いつぶりだろうか。手紙を書くと決めてから、すでにいく日か経ってしまった。「おひさしぶりです。元気ですか？」そこから進まない。本題が、白紙のままだ。覚えていますか、僕のことを。迎えに行くと言った約束は、果たしてもいいものですか。君の世界にまだ、隙間はありますか。