ありがとうございました!


まざる <有&周利>


「僕この牛乳のようになりたい」
「は!?」
 周利は指をさされた500mlパックを取り落としそうになり、慌てて持ち直した。
 現在、周利は某会社のミルクティーを飲んでいて、そのパックにはおいしそうな紅茶に牛乳を入れた瞬間がコピーされていた。
 なので「牛乳」という言葉がどこから出てくるかは察しがつく。が、しかし、
「……なぜ」
 周利に有の考えていることのすべてを説明なしで理解しろというのは無理であった。
 本人に聞くのが一番よい。
「この後、紅茶と牛乳はほどよく混ざるでしょ。僕も程よくみんなと混ざり合うように溶け込めればなぁ、と思って」
 なるほど、そういう考え方もできるか。と周利は納得したが、
「…溶け込むのは必要だが、そこまで個性がある有には難しいかもしれないと思うぞ」
 難しい、と言われ有は落ち込んだ。
 言った周利は、ただ、と続ける。
「"とけこむ"んじゃなくて、紅茶の中を漂うようにいればいいんじゃないか? とりあえず、世間にひっかかっていればいいと思う。周りと一緒とかあわせるとか考える必要はないさ」
 微笑んで言う周利に、有は笑顔になって頷いた。
END



 持つべきは友…というか、甘っ(苦笑)
 



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