「なぁフラン。一回だけ昔に戻れるとしたら、いつの時代に戻りたい?」
「えー……ミーは別に良いですー」
「なんで? 暗い思い出しか持って無いわけ?」
「昔があるから今があるので、ミーは別に文句も後悔も無いですけどー」
「それって、オレといる今が一番幸せって事?」
「そういう事を聞いちゃうベルセンパイは、本当にデリカシー皆無ですよね」
「デリカシーってそういう事だっけ? じゃあ……一日だけ誰かと入れ替われるとしたら、誰になってみたい?」
「ミーはミーのままで良いですー。ベルセンパイは、誰かになりたいんですか? お兄さんですか?」
「冗談! オレはなー……やっぱしボスかなー……」
「そうすると、残ったベルセンパイの体には、ボスが入る訳ですか?」
「残ったとか言うな。……ボスがオレになるかもな」
「そうすると、ベルセンパイの姿をしたボスが、スクアーロ隊長を襲う訳ですね。それはダメですー」
「いや、いくらボスでも、オレの体でそんな事する程見境無くないっしょ」
「分かんないですよー? びっくりさせようとかして、そういう事しちゃうかもしれないですー。ミーのベルセンパイがそういう事しちゃダメですー」
「んー……中身違うし、浮気にはなんなくね?」
「ならなかろうとダメですー。見た目的にアウトですよー」
「なんかその言い方腹立つな。オレの事そんなに好き?」
「そーゆー事聞いちゃうベルセンパイって、やっぱりデリカシーないんですねー」




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