「ヴァジアルサーガ愚民化戦略・外伝 〜覇帝ソウリュウ〜」 ★ボイスドラマ版はこちら★ ★動画サイト版はこちら★ 脚本:M.Sekiya(StudioGIW) ============================================================================= 【神暦 299年】 龍戒の部将「ソ、ソウリュウ様、お許しを! もう二度とこのようなことは…」 ソウリュウ「当然だ。 リツキ、二度とその口が開かぬよう始末せよ」 リツキ「畏まりました、神王様」 龍戒の部将「そ、そんな…、私には家族が! せめて子供に一目だけでも! ソウリュウ様!」 ソウリュウ「煩い、まだ分からんか…。 貴様の子孫も不要だ」 リツキ「では、直ちに処分させます」 ソウリュウ「それで、あの件はどうなっている」 リツキ「神王様の計画通り、各国で戦の気運が高まっております。 ただ、神王様の意図に気付いておられる方も…」 ソウリュウ「鬼神シャラだな。 ヤツは愚民の支配に…この世界に飽きた眼をしていた。 ヤツとなら本気で戦える気がする…」 リツキ「神王様、お伺いしたいことがあります」 ソウリュウ「なんだ」 リツキ「以前、神王様は、一国の統治に飽きたとおっしゃいました。世を戦乱に変え、他の神王と戦い、世界を得る。 その後は、どうなさるおつもりですか?」 ソウリュウ「どうすると思う?」 リツキ「神王様は愚民の住む世界を統治したいわけではないでしょう。であれば…」 ソウリュウ「月人リツキ、お前の考えている通りだ。 神王や月人にとって、愚民は家畜ではない。それ以下だ。 統治してやらねば他の動植物を食い散らかす、目障りで醜悪な生き物。当然、駆除せねばならんだろう。この世界の為に」 リツキ「ですが、我々を作ったのは、その愚民達の祖先です」 ソウリュウ「そうだ。 愚民を支配、統治する為に我等は作られた。 つまり、愚民がいなければその役目も終了し、存在する必要もない」 リツキ「ではやはり…」 ソウリュウ「その前に、自らと対等の者達と本気の勝負を楽しもうというわけだ。 さあ、人類最後の祭りを始めよう」 リツキ「御意。 神王様の望むままに…」 ============================================================================= |
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