拍手ありがとうございます!
skin by spicaささやかながらお礼SSです。 感想、ご意見、リクエストありましたらお気軽にどうぞ! ・孫策×大喬・真・三國無双 勇気を出して告げる。 貴方の望んでいる言葉を。 心の中で沢山、練習しても上手にはなれない。 こんなとき、ちょっとだけ、素直に言葉を紡げる妹が羨ましい。 溜息を付いていると突然、後ろから抱きつかれた。 「きゃあ!」 心臓が止まるかと思う程に驚いて大喬は大きな悲鳴を上げた。 慌てて抱き付いて来た本人は大喬の口を押さえて自分の口元に人差し指を当てた。 それは、余りにも大喬の声が大きかったためだ。 「す、すみません」 素直に謝って大喬はくるりと振り返った。 こんな、悪戯をする人を大喬は一人しか思い浮かばなかった。 「孫策さま!」 大喬は頬を膨らませて抗議する。 しかし、孫策にも言いたいことがあるようだ。 「何度も呼んだんだぜ?」 その言葉に大喬は自分の不甲斐なさに赤面する。 孫策が呼んでいるのに返事を返さなかった自分が悪いらしい。 「ごめんなさい」 「それで、何を考えていたんだ?」 それは…、と大喬は言い掛けてぽっと頬を染めた。 何を考えていたと問われて素直に答えられるような事ではない。 勇気を出すと言ったばかりなのにやっぱり、言えなくなってしまう自分が情けない。 小さな声で下を向いてただ、「何でもないです」としか言えなくなってしまった。 それよりも大喬はようやく、自分の置かれている立場に気付いた。 孫策の腕に中に閉じ込められたままだ。 「孫策様、そろそろ、離していただけませんか?」 その大喬のお願いに孫策は意地悪気ににやりと笑った。 どうしても言わないとその手を離してはくれないようだ。 「孫策様が好きです」 小さな声で耳元で囁けば大喬は顔を真っ赤に染めて下を向いてしまった。 「言いましたよ?」そう言って自分の首に回された孫策の手に触れて早く離して欲しいと抗議する。 しかし、大喬の告白に孫策は取り合わずに嬉しそうに大喬を抱く手に力を込めたのだった。 了 |
|