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もっと近づきたいの



もっとあなたに触れていたいの

















かけらあわせ















「ねえ、類。ぎゅってして。」


「ん。」


小さく頷いたあなたは、 優しく私を抱きしめてくれる。









あなたの温もりから。


あなたの心臓の音から。


あなたを感じる。









それでもやっぱり。


「私たちひとつになることは、出来ないのかしら。」


少し遠くに感じてしまうの。









「どうかしたの。」


「ううん。ただ類の傍にずっと居られたらいいのになって思って。」


でも、身体が邪魔する。



「一緒の身体だったらいつも一緒に居られるじゃない。」








どんなに抱きしめても。


どんなにキスしても。


永遠にひとつになることは出来ない。









「一緒になれたらいいのにね。」


「そうかな。でも俺は、別々の身体で良かったと思う。」


「どうして。」


「だって、別々だから手も繋げる。キスも出来る。それに・・・・。」





あなたは私の身体をより一層強く抱きしめた。





「こうやってつくしを抱きしめる事だって出来るから。」









そんな風に考えたことなかった。


私はいつも、あなたと近づくことばかり考えていたから。




そうね。


別々だからこそ、分かち合うことが出来る。









「俺とつくしでひとつなんだよ。」









さらっと言ったあなたの一言。


なんだかちょっと照れくさくて、すごく嬉しくて。







「うん。」



あなたと私は、かけらとかけら。


二人で初めてひとつになれる。







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