尊敬と、羨望と、そして憧れと。 彼に抱いている思いは、多分、自分のボスに抱いている思いと 同じ類のものの筈で。 「…また随分、難しいカオしてんな」 「ッ!?」 苦笑混じりの声があまりに唐突で、リコは思わずその声の主を見上げた。 どうやら、ロマーリオが隣に来た事にすら気づかないほど、 とりとめのない事を、真剣に考えこんでいたらしい。 いつもの癖で眉間に皺を寄せ、神経質そうな表情のリコを安心させるように、 ロマーリオはぽんぽん、と彼の頭を乱暴に撫でた。 「考えすぎだ、オマエは」 「……はい…」 …誰のせいだと思っているんですか。 胸を過ぎった言葉を口にする事もできずにリコは黙り込んだ。 ただ。 頭を撫でる手のぬくもりを、今独り占めしていることが嬉しいと思うほどには、 彼のことを思っているのだと。 たった今気づいて、困惑した。 ***************** 拍手ありがとうございます! 嬉しいです!! 自分が萌えたが故につい。 ロマ←リコです。 |
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