ありがとうございました!お礼代わりに短文を。




テーマ(はるうらら全3種)
遥か4 那岐×千尋





「あー、そろそろお花見とかの時期だね。」
「そうだね。」
「で、学校が始まって、それで友達ができて。」
「僕はあまり友達なんて作らなかったけどね。」
「もう、那岐はそんなこといって。」
「本当のことだよ。」
「でもってそのあとはゴールデンウィークでしょ?」
「千尋はいつも遅くに起きてたよね。」
「千尋はって那岐もでしょ!ていうか、那岐はもう一日寝てたし。」
「休みの有効利用だよ。」

そんなたわいのない話にちょっぴりセンチメンタルが入る。

「あっちの世界も楽しかったなぁ。」
「まぁ、楽だったよね、今に比べて。」

そういってちらっと那岐は私の机を見た。
山盛りで乗せられた仕事の書類。

私は見たくもない。

「そうだよ、ただ遊ぶのが仕事だったしなぁ。」
「おっさんのせりふだね。」
「もう!」

小休止しようとして、手を止めて、春のうららかな風の入るこの部屋で私と那岐はお茶の時間。
それは私のちょっとした現実逃避の時間。

「でもさ、那岐。」
「なに?」
「私、今も幸せだわ。」

春のうららかさは変わらない。
そしてこの部屋の中の空気は変わらない。

「どういうこと?」

そうきいた彼に人がいないことを確認して、さっとくち付けた。

「そういうことだよ。」

にっこりと笑えば那岐も珍しくうっすらきれいに微笑んでくれる。

そう、つまり、こういうことだ。
私の幸せはすぐそばにいつでもある。





読んでくれてありがとうございます。
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