あいつが嫌い〜続き
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「侑士?」

次はうつむいて顔をあげない。

「おーい?」

気のせいか・・・震えてる?

「な・・・でなん・・・・?」
「は?」
「なんで“嫌い”なん!?」

近づいた俺の肩を握り、揺すってくる侑士に俺まで弁当箱を落下させてしまう。

「馬鹿、弁当箱落ちたじゃん」
「そんなんどうでもいい!なんでなん?なんで嫌いとか言うん?!」

揺すってたかと思うと力一杯抱きしめてくる。
幸いもうここは特別教室棟の一番誰も通らない1階だったため周りには誰もいない。

そんなこともうこの男は考えていないのだろうけど。

「嫌や・・・別れるとか嫌やからな・・・・」

普段とは違うか細い声。

「好きや・・・・俺は好きやから・・・愛してるんや・・・」

縋りつくように抱きしめてくる腕。
普段は見せない弱さ。


「落ちつけ」
「嫌やから・・・」
「馬鹿」
「馬鹿でもえぇ・・・」
「別れたくない?」
「・・・・好きなんや」
「俺もだぜ?」
「・・・へ?」
「だから俺も好きだって言ってんの」
「さっき嫌いって・・・」
「澄ました侑士は嫌い」
「・・・・・」
「でもこんな侑士は好きだ」


繋ぎとめようと必死になる侑士は愛しい。

部活で必死にボールを追う侑士は愛しい。

だから今相方として、恋人としてココにいる。


「・・・・・阿呆、心臓に悪いわ」
「はは。ビビった?」
「死ぬかと思った」


侑士は絶対なんかに必死になってる方がカッコイイんだ。
本人はアツくなるなんてダサいとか言う人種だけど。


俺はダサい侑士の方が大好き。




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ダサい侑士はアタシも大好きです!(笑)
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アキヲ拝



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