草原に寝転ぶ2つの人姿。

ボー…と2人は空を眺めていた。



「ねぇ、シカマルはどうして雲になりたいの?」

「自由気ままに何事にも左右されずタダ流されるだけ…最高じゃね?」

「そうかなぁ……」

「お前はなにがいいんだよ?」

「あたし?」



ふんわりと静かに起き上がりシカマルを上から眺める。



「あたしは、やっぱ好きな人……シカマルを見ているのがいいなぁ!!」

「はっ……」


シカマルは頬を赤くしプイッと横を向いてしまった。



「なんだぁ、可愛くないなぁ!!」

「イッテェ!!おまっ…背中蹴るなっ…て待て!!」

「やなこったぁ!ここまでこれるモンならきてみなさーい!!」

「待ってろ!!直ぐ追いついてやる!!」

「誰が待つもんですかぁ!」



夕日を背景に草原を騒々しく走る2人の姿。


少女の面影には笑みがこぼれていた。



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