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☆決戦前夜?(5D’s)

早朝に、4方向に別れて、各々ダークシグナーと対峙する事になり、
少しでも体を休めようという事になって、皆マーサハウスの空いて
いる部屋を借りたのだか…
俺は、そっと部屋を抜け出して、屋根に登った。
何かある時は、必ず屋根の上に居る幼馴染の姿を求めて…
「…ジャック!やはり、ここに居たのか…」
「遊星…俺の事は放っておけ…お前の部屋に帰れ」
俺の顔を見た途端、ジャックが言った。
言葉通りに受け取れば、冷たく突き放しているように思えるだろうが、
ジャックの場合は、心配しているのだ。これで…少しでも体を休めろ
と言っているのだ。
「分かっている。だが、昼間の礼が言いたかったんだ」
隣に座ってそう言うと、照れたように頬を染めて、視線を逸らした。
「昼間、俺がいい加減な事を言ったと、後で皆に責められないように
と、わざと憎まれ役をかって出てくれたのだろう?」
「…遊星…お前は、少しは俺や仲間を頼れ…」
「ああ。そうだな。マーサにも…そう言われた…」
「マーサの事も、お前一人の責任じゃない…だから…泣くな…」
ジャックに言われて、自分が泣いている事に気が付いた。
涙が眦から溢れて…零れ落ちた。無力というのは、悲しいと…強く
有りたいと…思っていたのに…俺は、幼い頃から何も変わっていな
かったのだ…
「ジャック…お願いだ…俺に勇気をくれ…」
「遊星…」
伸ばした手を取って、口付けられた。抱き寄せられて、唇を重ねた。
不安定な屋根の上だという事も忘れ、闇を照らす星々の輝きの中で
貪るように深く口付けて、お互いの舌を味わいながら…
不安と孤独に押し潰さそうな心を重ねて……

※この先はR18表現が入りますので、苦手な方はここまでで…
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