*拍手お礼文(幸佐)* 恐る恐る、ひっそりと触れてきた その指先は一瞬ひくりと跳ねて、 それから肌の温度を確かめるように ゆっくり、 ゆっくりと輪郭を辿る。 なかなか思うように指が動かないのか、 いつまでもぎこちない主を見兼ねて 遠慮しなくていいですよ、と 幼子をなだめるみたいにそっと囁けば、 やけに真剣な顔つきでこちらの様子を 伺っていた主は、急に真っ赤になって 下を向いてしまった。 そして忍の頬から慌てて離した掌を ぎゅうと膝の上で握りしめ、 弱った蚊ほどの小さな声で はれんちである、と呟いた。 忍は困ったように眉をひそめながら 小さく笑って、引っ込んでしまった 主の掌を引き、いっきに距離を縮める。 こわばった主の掌は僅かに汗ばんでいて いつもより少しだけ冷たかった。 ぐっと息を呑む音にまた苦笑して、 忍は熱で渇いた主の唇にそっと 己のそれを重ねた。 *happy?end* 拍手ありがとうございます!! お礼文はフリーとなっております♪ (お持ち帰りの際に一言頂けると 管理人は泣いて喜びます!) よろしければもういっちょ!! |
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