拍手ありがとうございます! 御礼文は将→知/知→将の2種となっております。 今まで何人と付き合ったか、なんて正直覚えてない。向こうが勝手に恋人だと勘違いしたのも含めれば、両手では全く収まらない。しかし男はこいつが初めて、だ。女みたいな顔をしているかと問われれば、まあ確かに整った顔立ちではあるが紛れもなく男だ。柔らかい訳でも細い訳でもない。 それでは何故付き合っているのかと問われれば、よくありがちな酒の勢い、ってやつ。気付いた時には縺れ込んでてはい最後までやっちゃいました、的な。たまたまその時こいつがネコだったから(勝手に乗っかってきたのだが)今もそのまま、俺が上で知盛が下っていう単純明快何の捻りも面白みもない本当の話。 俺だけを見て、こうして求めている奴なんて他にも沢山いた筈なのに(こんな時でも違う奴の映像が過ぎるなんて俺も大概だ)何故こんなにも煽られるのだろう。嗚呼、そうだ。きっと、その双眸が本当に俺に向けられる事はないと知っているから。振り向かせたいと思いながらもそうしないのは、自分が自分でなくなるのが怖いから。こいつも数多い中の一人、それで留めておかなくては。必死こいて手に入れようなんてもがくのは格好悪いから。 「抱けよ、兄上」 誘ったのは奴からだ。そう餓鬼みたいにこじつけて。嗚呼もう、何も考えたくない。俺はお前の兄でも何でもないのにな。 名前を付けて保存 (鍵でも付けておこう。特別だ、特別) 認めたくないだけ。 →知将 |
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