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WEB拍手お礼文(クルケロ)

「クールールー」
「クーックック。何だぁ、隊長」
「あのさぁ、我輩、ちょっと気づいちゃったことがあるんでありますよ」
「あ?」

この何かと無茶を言い出す隊長は、今度は何を言い出す気なのかとクルルは眼鏡の奥から、怪訝そうな視線を向けた。
ケロ、とケロロが小首を傾ぐ。

「話してイイ?」
「クックー。聞きたくねぇって言っても、言うんだろう?」
「ケロケロケロ。さすが、我輩のこと、よくわかってる!」
「クーックック」

そりゃあな、とクルルはひっそり、心のうちで思う。
幼馴染であるギロロやドロロには負けるが、ケロロとの付き合いも、そこそこ長いのだ。
よく突拍子のないことをやらかしてはくれるが、ある程度なら読める、とクルルは自負している。

「で?何だっつーんだぁ?」
「うん」

視線を泳がせ、頬を掻くケロロをじっ、と見つめる。
ケロロが頬を赤らめ、へらりと笑った。

「クルルさー、我輩のこと、好きッショ?」
「……ク?」
「いくら我輩でも、気づくであります」
「……」

気の効いた嫌味の一つでも、と思うのだが、何故かクルルの口は動かなかった。
黒々とした目が、心の中を覗くかのように、クルルを見ている。

「でさ。なんと、我輩もクルルのことを好きなんでありますよ」
「……あ?」
「嬉しい?クルル」
「……隊長は」
「我輩は、嬉しいでありますよ」

にこっ、と面映そうに笑うケロロに、クルルは息を呑み。
ぐったりとしたように首を垂れ。

「……俺もだ」

悔しさを覚えながらも、喜びを覚えた。
楽しそうに笑うケロロの声を、一生、忘れることはないだろうと、そう、確信しながら。


END





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