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「君に触れて、」 後日談 前エピソード
ライ「……え?」
ミレ「だーかーらー!服装よ、服装!」
ライ「えぇっと、どこかおかしいですか?」
シャ「うーん、制服はどこもおかしくないよ。むしろ、制服がそこまで似合っちゃう辺り、美形っていいなあっていうか」
カレ「うん。きっと制服デザイナーも本望だと思うわ」
ミレ「だがしかーし!それとこれとは話が別!」
ライ「はあ」
ミレ「もっとさ、私服を増やしたらどうなのよ?」
ライ「といっても……着ていくところがないですよ。基本的にアッシュフォードの中で生活していますから」
ミレ「それが良くないって言ってるの!」
シャ「勿体ないよ!」
ニー「……ライ君はデートに行ったりしないの?」
ライ「え?いや……あんまり」
ニー「どうして?」
ライ「ど、どうしてって……えぇっと」
ニー「楽しんで来ればいいのに。ルルーシュ君と」
ライ「 !? 」
ミレ「はは〜ん、どうやらバレてないとでも思ってたな?」
カレ「少なくとも生徒会メンバーはみんな分かってると思うわよ」
シャ「……というか、他の生徒も知ってると思う」
ニー「ふたりとも、目立つから」
ライ「目立つ?そんな奇行をした覚えはないんだけど……」
シャ「うーん、変な行動なんかしてなくても、ふたりとも目立つよぅ」
ライ「僕は平凡な一学生だ」
ミレ「真顔で言っちゃう辺りがライだけど、その認識は改めた方がいいわよ」
ライ「本当なのに……」
ニー「それで、デートはしないの?」
シャ「ニーナ、妙に食いつくね」
ミレ「はーい!私も興味あります!」
カレ「あ、私も……」
ライ「え?」
シャ「え、え?わ、私も聞きたい……ような、聞きたくないような……?うーん……」
ミレ「ふふふ、乙女心は複雑よのお」
ニー「ミレイちゃん、顔がオヤジになってるよ」
ライ「あ、あの……なんで僕は取り囲まれてるんでしょうか?」
カレ「逃げ道を塞ぐためだと思うわ」
ライ「逃げたいんだけど」
カレ「逃げたい人を逃がす包囲網はあり得ないと思うの」
ミレ「というわけで!じゃーん!これとかどう?」
シャ「あ、このブランド好きです!」
ミレ「うんうん、お目が高い!こういうデザインだと腰の辺りがすらっと見えていいんだよね」
カレ「あ、確かに。格好いい」
ミレ「でしょ?ま、普通なら着こなしの難しいこの一着も、ライやルルーシュにかかればちょちょいのちょい!よ!」
ライ「……ミレイさん、言葉の使い方が間違っています。それに、こんな動きにくそうな服着たくありません」
シャ「何言ってるの?制服だって十分動きにくいじゃない?」
ライ「気分の問題。それに、案外ストレッチ素材が入ってるから、見た目ほど動きにくくないよ、この制服」
ミレ「これにだってストレッチ素材使われてるわよ」
ライ「それに高いです」
カレ「……まあ、確かに。でも、こういうブランド物なら適正価格の範囲だと思うけど」
シャ「カレンってお嬢様だけど、金銭感覚は堅実だよね」
カレ「え?あ、そ、そうかな?変?」
シャ「全然!なんだか嬉しいって言うか、ほっとしたって言うか……いいなって思うよ」
カレ「あ、ありがと……」
ニー「私としてはこの辺りもオススメしたいな」
ライ「なっ !? 」
ミレ「ニーナ、いきなり上級者向けを勧めるわね!でも、グッジョブ!」
ニー「ありがと、ミレイちゃん。ミレイちゃんならそう言ってくれると思ってた」
カレ「……こ、これは」
シャ「コスプレとほとんど変わらないんじゃあ……?」
カレ「――でも、確かにライなら着こなせそう」
ライ「カレン!冗談でもそう言うことを!」
ミレ「いいじゃない。注文してみましょうか?」
シャ「あ、この靴と合わせるのがいいとおもいます!会長!」
ミレ「うんうん、よく分かってるじゃない。偉いぞ、シャーリー」
カレ「小物はこの辺りでどうですか?」
ニー「あ、いいね。これとか……」
ライ「――人の話を聞いて欲しいんだが」
ミレ「だって、自分で着る物買わないんだもの」
ライ「だから、買う必要性を感じないんです。数着なら私服もありますし……」
ミレ「でも、デート用じゃないでしょ?」
ライ「う、いや、でも、それとこれとは……っ!」(真っ赤)
ミレ「ライが着飾ったらルルーシュも喜ぶと思うなあ」
ライ「……でも、女の子じゃないですし」
ニー「性別は関係ないと思う!」
ライ「う」
ミレ「"自分のために"ライが装ってくれた、というのが高ポイントなのよ!」
シャ「あ。なんとなく分かる気がします」
カレ「気にしないより、気にしてくれた方が嬉しいですね」
ミレ「でしょ?ほら、みんなこう言ってるんだし、ライも多少ファッションに気を向けるべきだわ!」
ライ「う……わ、わかりました」
ミレ「だから、これを着よう!」
ライ「それとこれとは話が別です!自分の服ぐらい自分で買いますからっ!」(脱兎)
ミレ「ありゃ……行っちゃった」
カレ「会長があんまりからかうから」
ミレ「へへへ……だって、あんまり可愛いからさぁ」
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女の子の会話は長くなる;
ニーナはルルライ応援中。ミレイは楽しけりゃそれでよし!な感じなので、ライをからかうときは二人がタッグを組みます(笑)
この会話の後に、本編のようになるわけでした。
ところで、ライが着させられそうになった衣装……どんなのでしょうね?
一着目はフォーマルをイメージしていたのですが、ニーナオススメの二着目は何も考えてなかった;
個人的には、女物の着物(着崩し気味)とかがいいと思うのですが!
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