::将志十芽女::

「拍手」「サンキュー!」



「十芽女さーん、入りますよー?」

「はーい。どうしたの、将志くん。」

「あ、ベッドでお菓子食べないでくださいよ。明日燃えるゴミの日だから、あれば持っていこうと思って。何かあります?」

「あ、あるある。そこのゴミ箱。」

「もーう。大分たまってるじゃないですか。」

「本気になればもうちょっと……。」

「ゴミ箱はそこまで本気になりたくないと思いますよ。あ、雑誌は資源ですってば。」

「え、い、いいからそのまま捨ててよ!」

「そんなこと言ったって……(ぱらり)。」

「………………。」

「………………。」

「……だから言ったのに。」

「ラブレターなんて、なかなかやるじゃないですか。」

「だって知らないし。」

「だからって捨てるのはいただけないですよ。」

「そうじゃなくて。」

「言い訳ですか?」

「違うの。間違えてあたしの下駄箱に入れたみたいなの。」

「恥ずかしさで死ねますよ、それ出した本人。」

「でしょ。だからこのまま葬ってやろうと思ってさ。」

「でもそれじゃ本人煮え切れないんじゃ……。」

「勝手に人を巻き込んでおいてそこまであたしが面倒見る必要ないよ。」

「……読みました?」

「笑えた。」

家政婦将志と、容赦ない十芽女。

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