【 APH・英/露 】∇高層ビル最上階



ここから飛び降りたら、自由になれるんだろうか?


空へ空へ。

何かを望むように、何かを望んでいるように。

高く高く、太陽にも届けと言わんばかりの超高層ビル。

でも、僕の望みは此処にはなくて。

僕が“ロシア(ボク)”である限り、その望みは叶わない。

きっと僕はここから飛び降りても、生き続ける。


「何やってんだ?」

「っ、あー、さ、くん?」


驚いた。

君のことを考えてたら、君が現れる、なんて。


「飛び降りてぇのか?」

「…まさか」


本当は飛び降りてみたいけれど、きっと何も変わらないから。


「ちょっ、アーサーくんっ?!」

「The red string of fate」

「??!」


アーサーくんの言葉に驚いても仕方ないと思う。

だって、運命の赤い糸って言いながら僕の自分の手首を赤いリボンで繋いでるから。


「一緒に飛び降りてやるよ」

「ばっかじゃないの?」


フェンスに縋っていたアーサーくんに飛びついて。

僕らは笑いながら落ちていった。


そう。

恋に、堕ちた。








一言あると、管理人が舞い上がって喜びます。

あと1000文字。