反抗の剣(スパーダ×ゼロス)



「ホント、てめぇら…馬鹿じゃねぇーの?」

地面に倒れて身じろぎをする数人の男を蹴飛ばして呟くと、スパーダは近くの段差に腰掛けため息をついた。


俺はこんな弱い奴らに捕まるほどやわじゃねぇし…それに…


「……俺に金なんか払うわけねぇだろ。」


「ベルフォルマ家のスパーダ…だな?」



気分最悪…どいつもこいつも…

不快な呼びかけに顔を上げると、派手な服を着た男がニヤニヤと見下ろしていた。

さっきの奴らとは違う…手入れの行き届いた容姿…



「あぁ?なんだてめぇ。偉そうな野郎だな…貴族か?」

「そ。貴族の中でも王家に次ぐ権力がある神…」

その説明を聞き終わる前に素早く剣を抜き切り掛かる。
ふいを突いたつもりだったのに、涼しい顔で受けて払われ地面に思い切り叩きつけられた。

この反応…ただ者じゃねぇ…



「あっぶねぇーなぁ。俺様じゃなかったら怪我してたぜ?」

「俺は貴族ってヤツが一番嫌いなんだ。さっさと失せろっ!!」

口の端を手の甲で拭い砂を吐き出すと、鋭く睨みつける。
そこで目にした予想外の表情と纏う雰囲気にぞくりと背筋が震えた。



「奇遇だねぇ…俺様も、大嫌い。」



男は冷ややかな目で、皮肉めいた笑みを浮かべていた。




「……お前、名前は?」

「ゼロス・ワイルダー様だ。よろしくスパーダ君♪」

コイツ、おもしれぇ…


そのどこか通じるもののある闇と強さには興味がある。


スパーダはニヤリと笑うと差し出された手を握りしめた。





さぁ。

この不愉快な世界に反抗の剣を掲げよう。


自由を求めて。





新境地カップリングバトン第一弾!

スパーダ×ゼロスだったんですが、どっちかと言うとゼロスパのような…むしろCPといえない…

とりあえず、二人とも大好きでニヤニヤでした。(笑)




拍手ありがとうございました!!(現在のお礼は2種です。)



ついでに一言あればどうぞ!(拍手だけでも送れます)

あと1000文字。