=Harry Potter=(ジェームズ=ポッター)


闇の時代。

いつ、誰が、ドコで、命を落としてしまうかわからない時代。

それでも、僕らは精一杯生きていた。



「ねぇ、ジェームズ。私ね、後悔してないの。」


「そっか、ゴメンね。」


「後悔してないって、今言ったのに謝るの?」


「ふふ、そうだね。じゃあ、ありがとう。」


「ねぇ、ジェームズ。アイビー…枯らさないでね。」



彼女が、僕に渡した植物。

枯らしたら呪うから、と物騒な言葉付きで。



「私ね、永遠ってあると思うの。肉体は朽ちても、愛情も友情もね、消えないと思うの。」


「だね、僕は君を最高の友だと思っているし愛しているよ。…絶対に…忘れないから。」


「ハリー達と幸せになって…」



動かなくなった肉体を抱きしめ、一筋の涙が、僕の頬を濡らした。



「ごめん。ありがとう。愛してる。信じてる。…大好きだよ…」



僕とリリーを庇って、ハリーを救うために禁術を使った君。

ごめん、ありがとう。





アイビー、花言葉は【“永遠の愛”“永遠の友情”】



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