ふわふわの金色の髪。
真っ白な柔らかい肌。
大きなルビー色の瞳。
女の子なのにガイヤを操縦する、強くて、脆い人。
「ステラ」
「…シン」
そう名を呼べば、つぼみが綻ぶように微笑を浮かべて
柔らかい繊細な声で返してくれる。
うずうず、と見上げてくる瞳に応えるように腕を
伸ばせばぱぁっと明るくなる顔。次いで俺の中に飛び込んでくる。
ねぇステラ
このままこの腕、離さなくても良いかなあ
「……ステラ」
「んん?」
「ステラ、ステラ…」
ステラステラステラステラステラステラステラステラステラステラ
溢れる、
止まらない
止まれない
ステ、ラ
「……シン、いたい」
いつの間にか廻していた腕には
思ったよりも強い力が篭っていたらしく、
苦しそうなステラのか細い声が耳に響いた。
はっと我に返って腕を離す。
「ご、ごめん…」
「シ、ン……、」
このまま、
俺を見つめるルビーの瞳も、
整った小さな薄い唇も、
耳触りの良い優しい声も、
ぜんぶ、
俺の処迄落ちてきたらいいのに、
(ああ、このまま狂っていければ良いのに)
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