それは遥かむかし、ある国での出来事でした。



【白雪姫】


「…っここまで来れば大丈夫だよな!?」


つっかれた〜と言いながらドッカリ豪快に腰を降ろした少年の名は白雪姫


「ごめん父さん、俺は元気にやってくから安心してな!」

白雪姫はその名の通りこの国の「姫」なのですが、女王様の自分に対する溺愛ぶりや周りの人間の過保護さ加減に嫌気がさして城を飛び出したのです。


「にしても腹減ったー!ごはん食べてからにすればよかったかも…いやいや、でもなぁ」
と、ぶつぶつ独り言を唱えながら歩いていると白雪姫の目にちいさなログハウスがとびこんできました。食欲第一の白雪姫、空腹になんか耐えられません。
(なにか食べさせてもらえるかも…!!)
期待いっぱいにドアを叩きます。危機感なんて微塵も感じられないこの行動、女王様や城の人間にしてみれば卒倒ものでしょう。

コンコン、
「誰かいますかー?」



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