―― attachment [陸趙]
その頬を両手で挟み込むように固定し、啄むような接吻をする。
「…趙雲殿。口を開けて下さいませんか?」
「…気分じゃない」
「そうですか。でも、私がそんな気分なんです」
そう云って再び軽く接吻ければ、趙雲はあからさまに眉を顰めた。
「私には関係無い」
その言葉に、陸遜は咽奥でクッ、と笑う。
関係無いだなんて。
それで私が諦めるとでも思っているのなら、とんだ笑い種だ。
「関係無い?そんな訳無いでしょう…?だって、私がこうしたいのは貴方なんですから」
薄い唇を指先でなぞりながら云えば、次いで吐き出されたのは大きな溜め息。
陸遜は僅かに口端を吊り上げた。
「まだ何か異論でも?」
「…異論だらけだ」
不服そうに呟くも、しかし、抗う素振りは無い。
「でしたら、早いところその気になって貰いましょうか」
そうして、再び趙雲に接吻ける。
顰められた眉はそのままだが、反発はされなかったので好きにさせて貰うことにした。
*** 久々の黒りっくん vs ちょうんさん(法正仕様(笑))