ご機嫌斜めなドラゴンの悪戯










彼女が僕の頭を撫でているこの状況をなんとかしたい。


彼女は雑誌を同じスピードでゆっくりとめくっている。
ジョンもハドソンさんも不在。二人っきりだ、二人っきり。
なのに彼女はずっと雑誌を眺めている。
ソファに横になる彼女に、体重がかからないように乗っかっても無反応。
暇になって彼女の腹部に頭を置けば僕の頭を撫で出した。
それでなんとかなったと思わないでほしい
触れれるのもいいが、僕は触れたいんだ
これならドラゴンの姿の方が、まだ彼女に近づけた。
が、この間、頬ずりしたら痛いと言われてそれからあまりドラゴンの姿だと触れてくれなくなった。

「おい」
「んー」
「聞いてるのか」
「なにー」

片手で、ゆっくりと僕の頭が撫でられている。
と思ったらすとんと手首が落ちてきた。
指、綺麗な指だ。
雑誌で彼女の顔は見えない。
暇だ暇だ暇だ暇だ!

「っ!!!!!シャーリー!?」

気がついたときには目の前にあった指を舐めていた。
舌先で、沿うように、彼女の指を舐める。

「シャーロック!何してるの!?」

やっと雑誌を捨ててソファの端に寄った彼女手首を捕まえる。
彼女の顔は林檎みたいになっていた。
ちゅ、と音が鳴るとぴくんと動く。

「シャーリー、やめて、はなしてっ」
「君が悪いんじゃないか」
「へ?わ、わるくない・・・、」
「僕の相手をしてくれないから」

ちゅ、ちゅ、と指を丁寧に舐めていく。

「う、あの、わかっ、たから、やめてっ・・・」

真っ赤な顔の彼女にもっと近づく。
唇に触れたい。唇だけじゃなくて

「指先まで、ぼくのものだ」
「うるさい!」

そんなの、知ってる。と小声でつけたされて、我慢が出来なくなった。








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