ユリアンと。

「お前さんとカーテローゼ・フォン・クロイツェル。悪くない釣り合いだ。お前さんにも帝国の血が流れているようだしあちらもそうだ。目鼻立ちの美しい子供が期待できるな。」

などと簡単にポプランは言う。

「簡単に言わないでください。あちらにはあちらで僕などいやだといいますよ。選ぶ自由はありますからね。」

おや、これは残念とポプランは深く突っ込まなかった。シェーンコップの不良中年から青年は覚えがめでたいし舅になったとしても巧くやっていけるとポプランは思っていた。どちらかといえば娘のカリンとうまくいくのかが大きな、そして深刻な問題であった。だがポプランはユリアンとカリンは何かの可能性を秘めているように思えた。あの二人が恋をして新しい物語を紡いでいくのもなかなか興があっていいと思うのである。





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