ありがとうございました!


というわけで
まだ書きかけなんですけど。。。


 今のご時世、「極道です」と一目でわかるような看板を掲げているところはほとんどない。

 逆を言うと、表だって、それも堂々と名乗れるほどの力と組織があるということになる。

 1000坪を軽く超える敷地と重厚な純和風建築。

そこらの寺院顔負けの庭園とガレージに所狭しと並べられた高級車たち。

その外観で異彩を放つのは、厳然と囲む塀とどっしりと構えられた門…「極東威神会」の扁額。

明治の中頃から続き、政財界、右翼との繋がりも深く、
規模は小さくてもその力は恐れられている。。

 郊外とはいえ、都内にこれほどの邸宅を構えているだけでもその勢力が忍ばれるというもの。

初めて訪ねた、それも14歳の少年にとって、ここは常識の範囲を限界を超えていた。

 それでも、少年は一人でこの中へ行かねばならない。

 地元から着いてきた若い者たちも、東京駅で帰した。

自分を追い出すかのように送り出したあの家に対する返礼でもあり、

わずかに残された少年のプライドでもあった。

いかにもといった装いの男たちが目立ちすぎたことも理由の一つではあったが。

 門の前に立ち、一つ深呼吸をする。少年を見とがめた警護の男が近づいてくる。

 少年は、母親譲りの美しい顔を最大限に利用して、にっこりと微笑んだ。

「今日からこちらでお世話になる、三沢…隆哉です」







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