拍手4

「オイ、千石」

「ん?なに?亜久津が俺の名前読んでくれるなんて珍しいじゃん!今日はラッキーデーだね」

「お前、この間貸したライター何処やったよ」

「へ?……この間って、どの間???」

「先週の。泊まったときに貸したやつ」

「あーーー。…あれって俺にくれたんじゃなかったの?」

「何でテメェにやらねぇといけねぇんだよ。気に入ってンだよ、返せ」

「あーーー、あるにはあるんだよ。ただ…」

「ただ?」

「ちょーっと…ホントにちょーっと火が付きにくいだけで………」

「ぁあ?!どんだけ使ってやがんだよ、テメェは!」

「や、ちょっと 亜久津のこと思い出して吸ってたら…
 ちょっと付きにくくなっただけで…」

「…とりあえず返せ。で、新しいヤツ買え」

「え?!今月ピンチなんだけど…」

「今日はラッキーデーなんだろ。さっさと買いに行くぞ」

「え、ちょっと!デートは嬉しいけど、本気で金がないんだってばぁぁ!!!」



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