感謝の言葉を受け取って! 「ありがとう」 という感謝の言葉はいつだって 喉の奥でつっかえて出てこない いつまでたっても声にはならず 唾と一緒に飲み込まれてしまう 僕はそう、いつもいつも目を逸らす 言わなければ 言わなければ 今こそそう、言うべきときだ! だけど 喉元まで物凄いスピードで駆け上がってきた5文字は あとちょっとというところで急速にしぼんでしまった そしてまた元の場所へと滑り落ちる ああ・・・ 素直じゃない心のせいにして 僕はまた目を逸らす そしたら君が 「ありがとう」 微笑んでくれた その笑顔に言葉達が 「ありがとう」 そう返した。 自然に出てきた言葉達に 僕は僕に驚いて 優しさに満ち溢れた君の笑顔から 目を逸らすことができなかった なんて素敵な言葉だろう なんて素敵な5文字だろう 「ありがとう」 僕はもう一度呟いた。 |
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