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バナナの人

 その人は毎日バナナを食べていた。
毎日毎日食べていた。

 僕はある日とても気になって彼女に何故バナナを毎日食べるのか聞いてみた。
答えは「好きだから」
そうかそうなんだな、確かに好きでなければ続かないだろう。
だが、毎日昼食にバナナひと房は多すぎないだろうか?

 彼女が入社して一ヶ月。
社内でも密かに噂になり、彼女は「バナナの女(ひと)」と呼ばれた。

 ふっくらとした頬にバナナをほおばる彼女はいつも幸せそうに笑っていた。
元々美しい顔立ちをしていたので、そのギャップゆえ彼女に惚れる野郎どもが後を絶たなかった。

 僕はある日勇気を出して彼女に声を掛けた。
「好きなんです!」
彼女はにっこり微笑んで僕にバナナを分けてくれた。
ああ、好きなのはバナナじゃないのに・・・
でもいいんだ。今はこのままでも。
彼女の隣で食べるバナナはとても美味しいから。

 ああ、好きだ、好きだ、大好きだ。
好きなものを好きとはっきりいえる彼女がとても可愛い。
そのうち僕もこう呼ばれるだろう
「バナナの男(ひと)」と。



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