プルル……と小さく着信音が鳴り、朝食を作る手を止めてツグヤは受信を確認した。 『ゆきひろ』 ぷち。 ツーツーツー…… ジュージューとはぜるウインナーを皿に移して、トーストの準備 牛乳を注いだ所で今度は受信音が鳴り響いた 送信:ゆきひろ 本文: ひまなので、遊びにいきます。 朝御飯食べたら駅へ。 byゆっきー。 「………………。食うか。」 いろいろツッコミたいことはあれどとりあえず保留 本人がいなければ意味がない。 全て食べ終えて歯まで磨いてもう一度メールをチェックした。 「……追伸?」 何行か間隔をあけた後に文を繋げるのは、ゆきひろ好みなお遊びだ。 見つかってもみつからなくてもいいのだろう。どちらにしろ遊ばれからかっている追伸は、毎度のごとく人を馬鹿にしていた。 追伸:いくら調理中でも切ることないでしょう? ちょっと悲しかったのでリュートを人質にとっちゃいました(*゜▽゜*) 早めに来ないと知らないよ☆ タイムリミットは10時!じゃっ♪ 「……ってあと30分もないじゃねぇか!?あの馬鹿っ!リュート……大丈夫か?」 回答→無理そう。 あの馬鹿今度は何をやらかす気だ。 舌打ちしてツグヤは上着をはおると財布を掴んで出ていった。 to be continued..... |
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