葉蓮拍手小説:全2P 姫争奪戦 「やぁ蓮~いつになったら僕のハニーに「ならねぇよ!」」 似た顔が2つ。似てるのも当然、目の前にいるのは双子。ロングヘアーで秀才だがナルシストで痛々しい兄のハオ。セミロングヘアーでバカで緩くて万年便所サンダルでだらしないが、こんなんでもオレの恋人である葉。 ハオに声をかけられたかと思いきや、尋常じゃない黒いオーラを放った葉が言葉を遮って割り込んできた。 「それは蓮が決めることだろ?」 「あ?何言ってるんよ、バカ兄貴。蓮はオイラの恋人だ。決める以前の問題でオイラのもんだ」 「人のものほど奪いたくなる。奪った時の優越感が堪らないからね。それに僕も蓮が好きなんだからいつだって奪う権利がある」 「そんなに人のもん奪いたいならお前に群がってる女奪えよ。中には彼氏がいる女だっているだろうし」 「バカ言うな。僕は蓮が好きなんだ」 「お前がバカだろ。オイラなんか蓮を愛してる」 子ども以下の言い争いを朝っぱらから目の前で繰り広げられ、周りの視線がチクチクささる。 「朝っぱらから暑苦しい!貴様達!」 とうとう我慢ならず怒りを大声で放つ。 |
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