拍手御礼〜鯵声弦〜連載夢予告編 ふむ。 きょうはやけに体が軽い気がする。 何だか視野が広がった気もする。 そして何より、目線が低い。 ……眼鏡が合わなくなったのかな。 「ニャー」 自分では「んなアホな」と言ったつもりだった。しかし、口から出たのは奇妙な声。 「ニャア」 まただ。 自分では「は?」と言ったつもりなのに。自分のものとは思えぬほど高い、奇妙な声。 ……オイオイオイオイ。 ちょっと落ち着け、俺。 確かリビングに姿見があったはずだ。 鏡に映る自分の姿を見れば、少しは落ち着くだろう。 普通は。 そんな淡い期待は裏切られ、鏡に映し出された現実に絶句した。 そこにいたのは、 深い緑色の目を大きく見開いて 鏡の前に佇む 小さな 黒猫。 *実は、三ヶ月くらい前から頭にあったネタ。 ずっと書きたかったけど、なかなかうまく文字に起こせなくて、今も悶々と悩んでたり。本当は夢主視点の話なんだけど(私の頭の中では)、ちょっとひねって鯵声弦視点で書いてみました……いかがでしたでしょうか?ご意見・ご感想は拍手にて送っていただけると幸いです。 それでは、拍手ありがとうございました!! |
|