拍手ありがとうございます! とっても元気を頂いてます! ********************************************* 「あちーーー」 叫ぶ慈郎の右側から扇風機の風が吹く。 「仕方ないだろう」 低く呟く榊の左側からは冷風機の微風。 タワーマンションの43階。窓を開け放っても今日はまったく風がない。 毎年恒例になった猛暑日だというのにエアコンは故障中だ。 風を起こす器具が一人に一台づつあるのがせめてもの救いだが、業者からは修理に来られるのは最速で明後日と言われた。 対応が悪すぎる。ここは欧米か!? B・Sでは全米オープン決勝の真っ最中。 我々よりも彼らのほうが熱い。 「こんなトコ でこんな暑い思いするならオレ、このセンターコートのほうがいい」 扇風機の風で溶けるのが早いアイスバーを大急ぎで舐めながら慈郎が喚いた。 「当然だ。私だってそちらがいい」 年を取ると体感が鈍くなるのだが、さすがに榊もこの猛暑の中の冷房なしには堪えていた。 「この暑さではできないな」 少し意地悪く囁いてみる。 「大丈夫、大丈夫、水シャワー浴びながらだったら暑くない」 すっかり食べ終わったアイスの棒でバスルームを指して慈郎はニンマリと笑う。 それはそうだが、あまり水が冷たいと問題がある。 水温調整を考えなければ…と思う榊もなかなかのモノである。 ☆☆☆☆☆☆☆☆ *久しぶりに太郎と慈郎の妄想を文字にしてみました。めっちゃ、たのCー☆彡 拍手ありがとうございます!三度のご飯より元気いただいてます(涙) |
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