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「一護、何かあったか?」

並んで歩く帰り道で、ルキアがそう尋ねてくる。

今ではいつもこうした尋ね方だ。
「どうした?」とは、もう随分前から尋ねなくなった。

何でそういう尋ね方になったのかと思っていた時に、
「お前の顔を見れば、機嫌の良し悪しなど容易にわかる。」と付け足された事も随分前の話だ。

俺の顔色を見て機嫌が悪いのがわかっているから、
そうなったのには「何かあったか」という事で・・・そう尋ねてくる。


「また教師達と揉め事か?」

前の事を思い出していた事もあって少し黙っていると、再び問いかけられる。
その的確な問いかけに、いつも驚かされる。

ガラの悪い生徒と少し揉めた。
こちらは手を出さなかったが、
少し大事になり、教員に呼びされて・・・後はいつもと変わらない流れだ。
相手側の一方的な責任であれ、何も聞かずにこちらまで責任を問われる。

もう前からそうだから、いつもこうなる事だから、と割り切ろうと努めるものの、
気分が悪くならない、と言ったら嘘になる。

俺のその顔でその問いかけが合っていると理解したルキアが口を開く。

「教師達も少しは考えてほしいものだな。」
「・・・別に。」
「顔と言葉が一致しておらぬぞ?まぁ、その辺がお前にも非があるという事か。」
「こっちは何もやってねえよ。」
「たまには愛想良くはしろと言っておるのだ。まぁ、でも、生徒にも何もしなかったのだな?」
「おう。」
「ふふ、大した成長だな。」
「べ、別に、そんな手ぇ出す事でもないから、そういう時はそう決めてるだけで・・・」
「そう真っすぐ決めた事を曲げぬ所は、私は好きだぞ。」
「なっ・・・!」
「冗談だ♪」
「ぐ・・・ルキア、お前な・・・!」

からかわれたと思い、ルキアに向かって大声を出そうとしたその時・・・

「・・・うむ、‘いつもの一護’に戻ったな。」
「え・・・」
「いつもの一護の方が私は好きだぞ。これは本音だ。」

気づけば、イライラとした感情が薄れていた。
こいつはそれをわかってこんな言い合いを?

その上、少し頬を赤くして言うその言葉も、その笑顔も・・・
はっきり言って、不意打ちで。


常々思う事だが、
ああ、やっぱり・・・


「白玉が食べたいな、一護。どこか食べに行くぞ!」
「・・・はいはい、了解です。」


ああ、やっぱりこいつには敵わない。

改めてそう思った。



(『敗北宣言』BLEACH・一護×ルキア・一護視点)



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