◆葛城 忍人◆ 支えたい…と、 そう思った。 華奢な体に全てを背負うその姿を見て、 何があっても守り抜きたい、 と…そう思った。 それが例えこの命を投げ出すことになったとしても、 後悔はしない。 君が作るその国の為なら、 例えこの目で見ることが出来なくても構わない、と。 こうしてぬくもりに触れることが出来るなど、 思いもしなかった。 今、 俺は生きていて良かったと…そう思える。 君と過ごすこの幸福を感じていられるのだから。 この一分一秒という短い時間ですらも幸福で、 愛おしくてたまらない。 響くこの胸の鼓動も、 温もりも、 全てが愛おしくてたまらない。 千尋… もう少し、 このまま抱き締めていてもいいだろうか。 まだ、 もっと君をこの腕に感じていたいんだ |
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