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コードギアス反逆のルルーシュ(バレンタインver)

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「お兄様、明日はスザクさんも来て下さるんですよね?」
「あぁ、軍から出動命令がない限りは大丈夫と言ってたな」
ナナリーとルルーシュは2人で夕食を食べていた。
「お兄様は明日、大変ですね」
「え!?」
「明日はバレンタインデーですよ」

翌日
早朝のアッシュフォード学園生徒会室
ルルーシュは肩を落とし、ため息をつきながら扉を開ける。
生徒会室の中ではミレイが準備したであろう衣装が既に用意されていた。
アッシュフォード学園では毎年バレンタインデーになると生徒会メンバーからチョコのプレゼントが行われるのだ。
好きな生徒会メンバーからチョコを受け取れるとあって、生徒達に毎年評判である。
チョコを渡す時には毎年衣装が用意される。
今年は何の衣装を着せられるのかルルーシュはドキドキなのだ。
ミレイは既に張り切って衣装を着用していた。
ミレイの着ていた衣装、それはメイド服だった。
今年は女子メンバーはメイド服を着用し、男子メンバーは執事の衣装を着用してのチョコの手渡しとなるようだ。
生徒会メンバーは全員衣装を嫌々ながら着用し、校門前でチョコを手渡しする。
「ご主人様、おはようございます」
「お嬢様、おはようございます」
生徒会メンバーは笑顔を絶やさずにチョコを手渡し続ける。
全校生徒にチョコを渡し終えると、生徒会メンバーはぐったりとしていた。
だが、今年はこれだけでバレンタインイベントは終わらなかったのだ。
『全校生徒の皆様にお伝えします。今朝、お渡ししたチョコレートの中に当たりと書かれたカードが入っていますと、好きな生徒会メンバーよりキスを贈呈させていただきます』
ミレイが勝手に放送を始めてしまう。
その放送直後から学園中は騒ぎになる。
自分が貰ったチョコを開けてカードを確認しだしたのだ。
リヴァルはミレイにキスして貰えるのかと自分の包みを真っ先に確認する。
だが、当たりではなかったようでがっくしと肩を落としていた。
カレンもファーストキスを奪われて堪るかと自分にカードが入っていますようにと包みを開ける。
包みを開けたスザクはルルーシュとばっちり目が合ってしまう。
「どうした?スザク」
「カード…入ってた」
「えぇ!?」
生徒会メンバー全員の視線がスザクの手元に集中する。
「それで、スザクは誰にキスしてもらうんだよ?」
ルルーシュがスザクに訊ねる。
「う〜ん、そうだな…誰がいいかな…」
スザクは腕を組んで考え始める。
自分がキスして欲しいと言われるのではないかとドキドキの女子メンバー達。
「アーサーがいいな」
カレンとシャーリー、ニーナは自分がキスしなくて済んだのでホッとするもミレイは不満そうだった。
「会長、カードを当てた朱雀の希望なんですから」
ルルーシュが黒猫のアーサーを抱き、スザクに近づける。
アーサーはスザクの頬を舌で舐めたかと思うと爪で引っ掻く。
「痛っ」
スザクの頬はアーサーの爪で引っ掻かれ、血が滲み出ていた。
「スザク、来い」
ルルーシュはスザクを連れて保健室へと向かう。
保険の先生がいなかったためにルルーシュがスザクの頬を消毒する。
「小さい頃から傷ばかり作ってるな、お前は」
「ルルーシュと違って体を動かすのが好きだったからね」
「古い話を持ち出すな」
「最初に持ち出したの、ルルーシュだろ」
「…ったく、相変わらずの体力馬鹿だな…」
ルルーシュはスザクの頬を消毒すると、絆創膏を貼ってやる。
「よしと、夕食には来れるんだよな?ナナリーが楽しみにしてる」
「今晩なら大丈夫だよ」
「ってことは彼女がいないんだな、スザク」
「…!?ルルーシュだってそうだろ、僕を食事に誘うくらいなんだから。彼女と二人っきりに男友達誘うわけない」

夕食時
ナナリーはスザクにチョコの入った包みを渡す。
「スザクさん、これは本命チョコですよ。受け取ってくださいますか?」
「ありがとう」
スザクはナナリーには見えないが最高の笑顔で受け取る。
「…!?」
ルルーシュは自分がナナリーからチョコを貰っていないので固まる。
それどころか愛娘に彼氏ができるかも知れないという父親の心境に近い。
「勿論、お兄様にもありますよ。今はまだお兄様が一番好きです」
ナナリーはルルーシュにチョコの包みを渡すのだった。
ルルーシュはホッとしてナナリーからチョコを受け取るのだった

<完>



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