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大きく振りかぶって
阿部隆也

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「阿部ー阿部ー阿部ー阿部ー…」

イライライライライアライラ……

「お、おい花井ィ…いいのかよあれぇ・・・」
「…いや、俺に言われても。」

「阿部ー阿部…っつか阿部!なんつーか阿部!てめぇコラ阿部!」

…プチ

「なんっだよ、聞こえてんだよっさっきから人の名前を人のクラスのドア陣取ってお経みてェにいってんじゃねェよっ!」
「お?逆ギレか、阿部隆也」
「フルネームで言うなっ、勝手に人の教室入るな。っつか逆ギレじゃねぇ」
「まーそんなことはどうでも良いんだよ、阿部君」
「あ?」
「オーラルのノート貸してェ」
「…」

その言葉に阿部は少し呆れたが、ニヤリと笑う。

「残念だったな、俺ァ次がオーラルなんだよ」
「んなっ?!そう言うことは私があ、今日オーラル忘れたっ!けどまぁ一番私から遠い教室だけど親切で優しい阿部隆也君が私のために多少字が汚くても愛情のこもったオーラルのノートを心優しぃ〜〜くほらよって貸してくれるだろう、とか思って実行を行う前に言ってくれる?!」
「あぁ?おま…なんかもう起こる気力もねェくれェ意味不明だぞ…」
「ふんっ。あたしの体力無駄にした罪は重いんだからね」
「どーでもいいけどチャイム鳴るぞ」
「まじで?!どーすんのよオーラル!当たるのよ今日!?」
「自分でどーにかしろ」
「……大悪魔?!」
「悪魔に大なんか付けネェよ」
「……あれだ…ホラ、西広あたりが持ってっから行ってみ」
「…センキュー大悪魔!大好きっ」

そう言い残すと俺の幼馴染みはドアを閉めずに出ていった。

…慌ただしい奴。
っつかあいつ大好きって…。

オーラルの先生が教室に入ってきて、起立、礼、着席という小気味良いリズムに乗って授業が始められたが、その人の授業はあまり頭に入ってこなかった。

ただ、俺の顔の熱が少し、きっと少しだけ、赤かった。


――きみがすきだと叫びたい

鳥籠様より 御題「青春の5題より」





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